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日本アニメーション学会第17回大会 大会第1通信 (2015.2.6) |
日本アニメーション学会第17回大会開催について 2015年日本アニメーション学会第17回大会 研究発表募集 2015年アニメーション学会大会のテーマは、「アニメーションとジェン ダー」です。アニメーション研究の中で、ジェンダーの問題は重要な論 点の一つです。たとえば、商業アニメは、ターゲット視聴者別(男児・ 女児向け、少年・少女向け、成人男性・女性向けなど)の作品制作がな されてきた一方、昨今は、少子化やジェンダー平等の浸透などにより、 そうしたジェンダー区分や意味自体が問われてきています。また、ポス トフェミニズム時代の現代において、ジェンダー規範の呪縛から解放さ れ、美=パワーとして女性のエンパワメントが提唱されましたが、一方 で保守的な揺り戻し(バックラッシュ)も深刻化しています。 アニメーション作品は、セクシャルマイノリティの不在化または遍在化 や、ステレオタイプ化されたジェンダー表象の再生産や転覆、交渉のな される場としての機能を考察することが可能でしょう。 また、アニメーションの制作者側のジェンダーも問いの一つになるでし ょう。男性が多数派を占める制作現場において、監督、演出などにも女 性が多くなってきている昨今、制作におけるジェンダー問題の状況はど うなっているのでしょうか、また、何が問われるべきなのでしょうか。 そうした問題意識を共有し、アニメーションとジェンダーにまつわる多 様な問題群を、パネル発表によって様々な角度から掘り起こし、可視化 し、議論していきたいと思います。ジェンダーに興味のある方もない方 も、今後のアニメーション表現におけるジェンダー問題を意識せざるを えなくなる、有意義な大会を目指します。つきましては、分野を横断し た研究発表を、広く募集します。 1.発表者の資格 日本アニメーション学会の会員で、2014年度までの会費を納入済みで あること。 2.発表テーマ アニメーション関連テーマで未発表のもの。 3.発表時間 発表20分、質疑応答5分。 4.募集形式:個人研究発表、または共同研究発表 @テーマ発表 アニメーションとジェンダーのテーマに関連した発表は、こちらの区 分でご応募ください。 例(ただし、これに限定しない):アニメにおけるセクシュアリティ、 アニメの美少女、戦闘アニメにおける男性性、アニメにおけるトラン スジェンダー、キャラクター分析、アニメにおける裸体の自主規制、 アニメーション教育とジェンダー、アニメーション制作とジェンダー、 アニメーションの歴史とジェンダー、など。 A一般発表 アニメーションとジェンダーのテーマ以外の発表は、こちらの区分で ご応募ください。 @・Aとも、 1)発表者の氏名、住所、連絡先(メール、電話など) 2)所属機関名、職業 3)発表題目 4)発表要旨(日本語1200字程度/発表概要原稿) *図版掲載可(300dpi程度のデータ) 5)キーワード(5つ以内) 6)@テーマ発表、A一般発表の希望の別 以上の1)〜6)を大会事務局宛にメールでご送付ください。 なお、発表用設備は ・プロジェクター ・DVD・BDプレイヤー (DVDリージョン2、BDリージョンA) ・書画カメラ(ポータブル) (注)2015年3月に設備工事のため、若干変更があります。詳細 は、お問い合わせください。 5.申し込み締切: 2015年3月末日(火)必着 6.発表者の決定:2015年4月中旬頃にメールにてお知らせします。 7.申し込み・問い合わせ先:jsas2015@jsas.net ・開催地:横浜国立大学http://www.ynu.ac.jp/access/map_around.html ・開催日:2015年6月13日(土)、14日(日)。 ・日本アニメーション学会第17回大会実行委員会: 委員長 須川 亜紀子(横浜国立大学) 副委員長 渡部 英雄 (湘南工科大学) 委員 米村 みゆき(専修大学) 委員 清水 知子 (筑波大学) 委員 木村智哉(日本学術振興会 特別研究員) 顧問委員 小出 正志 (東京造形大学) 顧問委員 和田 敏克 (東京造形大学) |
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