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学会活動アーカイブ
カテゴリー:お知らせ
2019.10.18 カテゴリー:シンポジウム・講演会,研究・教育委員会
研究・教育委員会では、『現代日本のアニメ』の著者スーザン・ネイピア先生の講演会を開催いたします。 皆さまのご来場をお待ちしております。
「スーザン・ネイピア先生講演会」
日時:2019年11月18日(月)18:00開場 18:20開始 17:40開場 18:00開始(ネイピア先生のご講演は18:10〜) 20:00終了 20:30完全撤収予定(質疑応答含む)
場所:専修大学神田校舎7号館731教室
講演タイトル:Takahata’s Final Fantasy: Memories, Emotions and Exile in The Tale of Princess Kaguya (高畑勲の最後のファンタジーー『かぐや姫の物語』における記憶、感情、流浪)
使用言語:英語(日本語の逐次通訳あり)、質疑応答は日本語可。
定員:100名(どなたでも参加できます)
主催:日本アニメーション学会
企画:日本アニメーション学会 研究・教育委員会
お問合せ
主旨:スーザン・ネイピア先生(タフツ大学教授)https://ase.tufts.edu/ilcs/faculty/napier.htmは、ご著書Anime from Akira to Princess Mononoke (Palgrave Macmillan, 2001)で、文学、文化学、地域研究の見地から日本のアニメを(部分的ではあるが)論じ、アニメ(ーション)学の新たな学術的視点を提示し、英語圏における日本のアニメ(―ション)研究基盤づくりに大いに寄与したパイオニア的存在である。その改訂版が日本語訳『現代日本のアニメ—『AKIRA』から『千と千尋の神隠し』まで』(中央公論新社、2002)として出版され、日本の研究者、学生、一般読者にも研究対象としてのアニメとしての認識、そしてアニメの海外受容の紹介という点で、インパクトを与えた。ネイピア先生の視点は様々な論争を呼んだが、その後の文学、文化学、地域研究おけるアニメ(―ション)研究の道を開拓した貢献は大きい。
アニメーション監督宮崎駿がかかわった作品を分析した近著Miyazakiworld: A Life in Art (Yale University Press, 2018)は、今年11月日本語翻訳が早川書房から出版予定、そのほか中国語、ロシア語、アラビア語にも翻訳される予定である。こうした世界的にも影響力のある著者の今回の講演は、日本アニメーション学会の学会誌『アニメーション研究』高畑勲特集号に寄稿予定の論文に沿った内容である。直接お話をうかがい、学術交流の場を持つことは、本学会の会員にとって有益であり、また非会員の参加も可能なため、アニメーション学会のプレゼンスに関わる一般周知や、将来の会員獲得の契機にもなると思われる。
2019.10.13 カテゴリー:東日本支部,研究・教育委員会,研究集会
「秋の研究集会@新千歳 2019」のご案内
今年も日本アニメーション学会では、会員による研究発表と意見交換の場として『秋の研究集会』を開催いたします。三回目となる今回も本学会が後援する『新千歳空港国際アニメーション映画祭2019(会期:11月1日(金)~4日(月・祝)』との連携企画として、映画祭期間中に新千歳空港国際線多目的ホール・セミナールームで行います。学会員以外の方も自由にご参加頂ける公開研究集会として実施されますので、映画祭に出品しているアニメーション作家の方々や、一般の方々の参加も期待できるでしょう。
今回の研究集会は、二部構成になっており、第一部は北海道のアニメーション制作会社、(株)アレクトさまに「北海道のアニメーション制作現場におけるモーションキャプチャーの未来図」と題し、制作現場での現状・展望等を紹介して頂きます。第二部では学会員による8件の研究発表があります。こちらも様々な分野・学術領域からアニメーションを考える発表となっており、学会の大会とは一味違ったユニークなテーマも含まれています。
映画祭と連携しつつ、学会発表の場を、学会員以外の方々にも公開し、自由に討論の場を設ける試みを通じて、アニメーション研究の活性化に貢献できれば幸いです。
みなさまお誘いの上ぜひご参加ください。
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「秋の研究集会@新千歳 2019」
◎日時:2018年11月3日((日)・文化の日)13:00~18:00
◎会場:新千歳空港国際線多目的ホール・セミナールーム内
→新千歳空港国際線ポルトムホール・セミナールームA (10/28付情報訂正)
◎企画:日本アニメーション学会(研究教育委員会+東日本支部)
◎協力:新千歳空港国際アニメーション映画祭2019
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発表概要集PDFデータ(9.5MB)
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研究集会第1部(13:00~13:40)
「基調講演」
■「北海道のアニメーション制作現場におけるモーションキャブシャーの未来図」
(株)アレクト 営業部 プロダクションマネージャー 成田穣氏
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研究集会第2部(13:50~16:30)
「会員による研究発表」(発表15分+準備5分)
※質疑応答は、全員の発表の後になります。
■足立加勇(東京造形大学、東京情報大学、学習院大学)
『ファン集団のリテラシーによって変化するキャラクターと作者の関係』
■佐藤 壮平(首都大学東京大学院人文科学研究科)
『輪郭情報が動きの位置判断に及ぼす影響について』
■横田正夫(日本大学)
『「かぐや姫の物語」の心理分析』
■中村 浩(北星学園大学短期大学部)
『影の運動による捕捉現象のさまざまなバリエーションを手掛かりとした仮現運動の考察』
■布山タルト(東京藝術大学大学院映像研究科)
『手描きアニメーション教育と3DCGアニメーション教育の統合』
■さとうゆか(京都精華大学)
『ドローイングアニメーションにおける不連続なテクスチャはいつからか』
■河原大(北海道情報大学)
『3DCGから入るアニメーション教育の可能性』
■小出正志(東京造形大学)
『「アニメーションの概念と現象」再考(仮)』
※(2019年10月12日現在の申込みより)
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■質疑応答・交流会16:30~17:50(終了次第解散となります。)
■終了18:00
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・発表される各先生方と名刺交換や研究内容等の質問や交流の時間にお使い下さい。
※各先生方の研究発表のタイトル、内容、順番は変更になる事がございます。
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2019.08.03 カテゴリー:お知らせ,大会
<本通信につきまして、ニューズレター配信後のWEB掲載が遅れました事をお詫び申し上げます>
■日本アニメーション学会第21回大会第三通信 2019.8.1
日本アニメーション学会第21回大会実行委員長
小出正志(東京造形大学)
【PDF版研究発表概要集】
「日本アニメーション学会第21回大会研究発表概要集」事前配布として大会プログラムをお届けします。→「大会」ページ
第二通信でご報告した通り、全15発表が約2000字の概要によって予告されておりますので、これをご覧になり、二会場と分かれている当日の研究発表聴講の参考としていただければ幸いです。
先にお知らせした通り、今大会から研究発表集の印刷を廃し、PDF版での配布としました。これによって事前により詳しい研究発表の概要を知ることができます。また大会に参加できない会員も研究発表の一端を知ることができ、学会サイトにも掲載しますので、大会後の研究資料としての提供も可能となります。
印刷冊子版のないことの不便さもありますので、当日参加の希望者には簡易印刷でお配りします。ご希望の方は以下の申し込み用URLをご参照ください。
配布は印刷の都合上、事前申込者のみとさせていただきますので悪しからずご了承ください。
◎ 印刷冊子版大会研究概要集申込サイト: https://forms.gle/HacPEoinfgDW6PZR6
【会場およびアクセス】
大会会場の東京造形大学へのアクセスにつきましては「日本アニメーション学会第21回大会研究発表概要集」にも掲載してありますので、ご覧ください。
大学の公式サイトにも案内があります。 https://www.zokei.ac.jp/university/access
会場は東京造形大学4号館の4-D教室(第一会場)と4-E教室(第二会場)となります。スクールバス乗車後正面の美術館に向かって進んでいただき、美術館手前の左手の建物です。階段を上がったところに大会受付デスクがあります。その左右に大会実行本部(4-B教室)、研究発表者控室(4-C教室)があります。大会会場はその上の階となります。
大会会場の東京造形大学のキャンパス地図につきましては「日本アニメーション学会第21回大会研究発表概要集」にも掲載してありますので、ご覧ください。
大学の公式サイトにも案内があります。 https://www.zokei.ac.jp/university/map/
【昼食その他飲食】
大会当日は食堂(カフェテリア)の営業はありますので、ご利用ください(ランチは14時00分まで)。お弁当などを持参される方は会場の4-D、4-E教室をご利用ください。食堂(カフェテリア)の弁当利用も可能です。
学内コンビニ(デイリーヤマザキ)は休業ですが、飲料と菓子類等の自販機は学内各所にあります。食堂(カフェテリア)に隣接しコンビニ自販機(ファミマ)もあります。4号館への階段下にも飲料の自販機があります。
【懇親会】
今大会では6月末の総会時に懇親会を開催していることもあり、大会としては懇親会の設定はありません。相原駅前、八王子、橋本等で会員それぞれ親交を深めていただければ幸いです。
では大会会場でお待ちしております。会員の皆さま、どうぞ奮ってご参加ください。
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日時:2019年8月3日(土)9時45分受付開始・10時15分開会/17時30分閉会予定
会場:東京造形大学 宇津貫キャンパス4号館4-D教室(会場1)・4-E教室(会場2)
〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地
https://www.zokei.ac.jp/university/map/
アクセス:JR横浜線相原駅東口下車スクールバス5分または徒歩15分
https://www.zokei.ac.jp/university/access/
参加費:会員3000円、会員外(一般)2000円、会員外(学生・東京造形大学教職員)1000円
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実行委員会:実行委員長 小出正志(東京造形大学)/副実行委員長 和田敏克(東京造形大学)
実行委員 須川亜紀子、布山タルト、米村みゆき、いがらしなおみ、遠藤賢治、
桑原圭裕、陣内利博、津堅信之、野村康治、萩原由加里、昼間行雄、
横田正夫、渡部英雄
実行委員会事務局:〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地 東京造形大学内
電話:042-637-8111(大学代表)
FAX:042-637-8743
MAIL:jsas2019@jsas.net (@を@に変えて下さい)
※大会実行委員会へのお問い合わせ等は原則としてメールでお願いします。
2019.07.23 カテゴリー:お知らせ,大会
■日本アニメーション学会第21回大会第二通信 2019.7.20
日本アニメーション学会第21回大会実行委員長
小出正志(東京造形大学)
「日本アニメーション学会第21回大会第二通信」として大会プログラムをお届けします。
今大会は全15発表となりました。
研究発表の領域は作家作品研究、歴史研究、心理学的研究、産業研究、教育研究、創作研究、その他バラエティに富み、テーマも本学会の領域横断的多様性を示すものとなっており、また新人から先達まで世代的な幅の広さもあます。できれば学会草創期のように一会場で全発表を聞くことができるプログラムが望まれるところですが、2会場に分かれての発表となりました。
研究発表内容の委細は以下の「日本アニメーション学会第21回大会プログラム」と「日本アニメーション学会第21回大会研究発表一覧」をご覧ください。
・日本アニメーション学会第21回大会プログラム
・日本アニメーション学会第21回大会研究発表一覧
全ての発表が終わった後に、昨年度日本アニメーション学会賞奨励賞受賞のNicolas Guarin Leon(ニコラス グアリン レオン)氏による受賞記念講演が行われます。
学会賞が創設されて今年で6回目を迎えましたが、予てより学会賞受賞者による受賞記念講演が望まれておりましたが、諸般の事情で実現には至りませんでした。今後、学会大会や研究集会などに機会を得て、受賞の年の後半から翌年にかけての時期を目処に受賞記念講演を継続実施できればと考えております。
今大会ではコンパクトな大会運営を試みておりますが、これまで通常の印刷を行っていた大会研究発表概要集はPDF版として発行し、会員各自でダウンロードしていただく形を取ります。概要集は現在制作中ですが、できあがり次第、ダウンロード用URLをお知らせしますので、どうぞよろしくお願いします。
なお冊子を簡易印刷で若干部数制作しますので、大会参加者に限り当日会場で配布します。ご希望の方は以下の申し込み用URLをご参照ください。配布は印刷の都合上、事前申込者のみとさせていただきます。
◎ 印刷冊子版大会研究概要集申込サイト: https://forms.gle/HacPEoinfgDW6PZR6
その他のことにつきましては大会前に第三通信をお届けする予定ですので、今しばらくお待ちください。
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日時:2019年8月3日(土)9時45分受付開始・10時15分開会/17時30分閉会予定
会場:東京造形大学 宇津貫キャンパス4号館4-D教室(会場1)・4-E教室(会場2)
〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地
https://www.zokei.ac.jp/university/map/
アクセス:JR横浜線相原駅東口下車スクールバス5分または徒歩15分
https://www.zokei.ac.jp/university/access/
参加費:会員3000円、会員外(一般)2000円、会員外(学生・東京造形大学教職員)1000円
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実行委員会:
実行委員長 小出正志(東京造形大学)/副実行委員長 和田敏克(東京造形大学)
実行委員 須川亜紀子、布山タルト、米村みゆき、いがらしなおみ、遠藤賢治、 桑原圭裕、
陣内利博、津堅信之、野村康治、萩原由加里、昼間行雄、 横田正夫、渡部英雄
実行委員会事務局:
〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地 東京造形大学内
電話:042-637-8111(大学代表)
FAX:042-637-8743
MAIL:jsas2019@jsas.net ( @を@に変えて下さい)
※大会実行委員会へのお問い合わせ等は原則としてメールでお願いします。
2019.07.22 カテゴリー:その他
このたびの京都アニメーション第一スタジオの事件により、多くの方々が亡くなられ負傷されたことに、
私たちは深い悲しみ以外なにもありません。
被害に遭われ亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表するとともに、ご家族・関係者の皆さまに心よりお悔やみ申しあげます。
負傷された方に謹んでお見舞い申しあげるとともに、一日も早いご回復を心よりお祈り申しあげます。
そして京都アニメーションの一日も早いご復興を衷心より祈念いたします。
2019年7月20日
日本アニメーション学会一同
2019.06.30 カテゴリー:お知らせ,学会賞
本年度「日本アニメーション学会賞2019」の選考結果が決定いたしましたので、
下記の通り、皆様にご報告申し上げます。
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■日本アニメーション学会賞2019:
『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』
西村 智弘 著 (2018年/森話社刊)
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■特別賞:
『コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~』
事業の長年の功績に対して
代表:山村 浩二氏(東京藝術大学大学院教授、アニメーション作家)
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<選考委員>
石田美紀(新潟大学人文学部 准教授)
権藤俊司(東京工芸大学アニメーション学科 准教授)
須川亜紀子(横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授)
鷲見成正(慶應義塾大学 名誉教授)
米村みゆき(日本近現代文学研究者/専修大学文学部 教授)
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プレスリリース(PDF)
■贈賞理由
学会賞/西村 智弘 著『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』
西村智弘氏の著作『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』は、日本における「アニメーション」概念の受容を歴史的視点から論じた労作である。
本書が取り扱うのはアマチュア映画や実験映画等、アニメーションの「周縁」とみなされてきた領域であり、各時代のアニメーションに対する呼称を分析することで、用語の変遷にとどまらず、アニメーションを認識・区分するコードそれ自体が変容したことが明らかにされる。
例えば戦前の「人形映画」と1960年代以降の「人形アニメーション」は同一概念を指すかのように見えるが、二者の間には「コマ撮り」意識の有無、ひいては定義する主体が観客であるか制作者であるかの決定的な差異が存在する。また、戦前の映画検閲のジャンル区分に登場する「描画」に著者は注目し、この用語を生み出した認識の枠組を法や制度との関係性から論じていく。1960年代の「リミテッドアニメーション」や近年の「アートアニメーション」に至るまで、検証対象は章ごとに異なるが、そこに通底しているのは「アニメーションとは何か」という原理的問いに他ならない。
本書によって初めて明らかになった事実も多く、「第三章 戦前の自主制作アニメーション」では戦前アマチュア作家の50作品を超えるフィルモグラフィが提示され、個々の作家や作品に関しても当時の雑誌・書籍資料を元にした手厚い記述がなされている。対象の特性上、完全なリストではないとはいえ、従来のアニメーション史から欠落していた部分を埋める貴重な収穫であると言えるだろう。
以上のように文献資料の精査と確固とした理論的視座が連携することによって、本書は極めて刺激的な研究書であり、かつリファレンスともなりうる実証性を備えている。選考委員が満場一致で学会賞の贈賞を決定した理由である。
(選考委員・権藤俊司)
特別賞/「コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~」
事業の長年の功績に対して (代表:山村 浩二氏)
「コンテンポラリーアニメーション入門〜現代短編アニメーションの見取り図〜」は、2009年7月から東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局が主催している公開講座である。2018年までに開催回数は30回を数え、今年で10年目を迎える。商業アニメーション作品と比較すると、鑑賞する機会が非常に限られている現代短編アニメーションを上映・紹介するだけでなく、国内外から作家や研究者を招聘し、一般にひらかれた形で作品の技法、テーマ、思想、文化などあらゆる側面からの討論を継続的に行なっていることは特筆に値する。こうした試みは他に類をみないものであり、実作と研究をシームレスにつなげる貴重な機会を与えている。長年にわたる本事業の貢献はアニメーション研究に大いに資するところであり、今後も実作者、研究者、そして一般の人々に刺激を与え続けることを期待しつつ、選考委員の総意として本年度の特別賞を贈賞するに至った。(選考委員・須川亜紀子)
■「日本アニメーション学会賞」について
「日本アニメーション学会賞」は日本アニメーション学会(1998年創立/www.jsas.net)
の創立15周年記念事業として2014年に創設されました。
「日本アニメーション学会賞」は主としてアニメーション研究者の顕彰・奨励を目的としております。またその授賞対象は会員に限らないものとしました。これは現状においてはアニメーションあるいはメディア芸術の分野における顕彰・奨励が伝統的な分野とは異なり作家・クリエイター中心であり、創り手以外の研究者や教育者・批評家などへの顕彰・奨励の機会はごく限られたものであるからです。本学会員の間でも、かねてよりこれを解消すべき大きな課題であるとする意見が少なからずありました。
本学会がこの賞を設けることにより、これまで顧みられることの少なかった研究者の顕彰、特に若手研究者の奨励を実現させたことは、学会としての社会的使命の一つを果たすことに繋がるのではないかと考えます。「日本アニメーション学会賞」がアニメーション分野あるいはメディア芸術分野の学術研究の活性化を促し、その一層の発展に寄与ことを本学会員一同、心より願っております。
日本アニメーション学会ではこの賞を本学会会員皆の力で支え育て、末永くまた大きく発展させていきたいと希望しておりますので、関係各位の皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申しあげます。
日本アニメーション学会会長 小出正志(東京造形大学教授)
2019.06.10 カテゴリー:お知らせ,シンポジウム・講演会,総会
日時:2019年6月30日(日)午後1時00分~2時45分
会場:私学会館(アルカディア市ヶ谷)11階・伊吹の間
名称:座談会「アニメーションの研究と学問――この20年とこれから」
登壇者:石田美紀(新潟大学)
木村智哉(玉川大学)
米村みゆき(専修大学)
司 会:小出正志(東京造形大学)
趣旨:
昨年7月28日に開催を予定していた「日本アニメーション学会創立20周年記念座談会 アニメーションの研究と学問――この20 年とこれから」の順延開催となる。
都合により登壇者の一部が交代となるが(キム ジュニアン会員→石田美紀会員)、基本的なテーマや内容は昨年の企画を踏襲するものとなる。
以下「日本アニメーション学会創立20周年記念行事座談会+祝賀会」冊子掲載の開催趣旨を転載する。
日本アニメーション学会は1998年7月25日に設立総会を開き、発足した。アニメーションの研究、特に学術研究の歴史がいつまで遡ることができるかは意見の分かれるところであり、例えば1987年のSociety for Animation Studies(国際アニメーション学会)の創立をシンボリックに捉え、1980年代とする立場もあれば、研究者個人の活動を源流とする考え方もあり、当然後者はより古くなる。日本でいえば1975年8月の日本映像学会アニメーション研究会(第一次)か、あるいはより本格的な活動となった1992年1月の第二次研究会発足が一つのメルクマールといえるかも知れない。
なぜこの様なことを述べるかといえば、研究、とりわけ“学術情報の生産”としての学術研究は個人の活動だけでは十分なものとはならないからである。研究は極めて個人的な営みという側面を持つ一方で、それは常に開かれたものでなければならない。研究が開かれる、あるいは研究を開く際に、そこには組織化された研究活動の世界が存在する必要があるだろう。それが学会であり学界である。その意味でアニメーション研究者の組織化や主たる学会活動、換言すれば研究発表の場を設けることなどを標榜して日本アニメーション学会が創設されたことの学問的意味、歴史的意味は大きいといえる。
以来20年、兎にも角にもアニメーションの学術研究の場は確立したように見える。この間、年次研究発表集会である学会大会は1999年の第1回より毎年途切れることなく20回の開催を数え、学術雑誌・論文誌である学会機関誌『アニメーション研究』も1999年の創刊以来、やはり毎年途切れることなく刊行され、通巻は25号を数える。これらのことから少なくとも外形的には確立したとしいうことができるだろう。ではその実質はどのようなものであろうか。形式ではなく内容を問うとき、それが容易ならざるものであることを知ることになる。もちろん量から導き出される質もある。一方で一つひとつの研究活動や研究成果に対して質的評価を行うことの難しさもある。論文誌において査読が行われその結果採否や改稿が行われている以上、研究に対する一定の評価がなされているといえるが、アニメーションの学術研究の様に方法や規範などが確立していない、あるいは未成熟な分野では本質的な困難さがあり、頻繁にそれは顕在化する。これまでの学会大会の研究発表や、機関誌の掲載論文、そもそも大会発表や機関誌編集の運営方法や方針などにおいてすら大きな問題が生ずることも珍しくはない。この座談会では改めて学術研究の0地点からの議論を期待したい。(小出正志)
2019.06.10 カテゴリー:お知らせ,総会
日時:2019年6月30日(日) 午後1時00分~午後7時00分
併催行事 午後1時00分~午後2時45分
通常総会 午後3時00分~午後4時30分
懇親会 午後4時50分~午後7時00分(会費6,000円)
会場:私学会館(アルカディア市ヶ谷)11階伊吹の間
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL : 03-3261-9921
https://www.arcadia-jp.org/access/
●JR中央線(各駅停車) 市ヶ谷駅から徒歩2分
●地下鉄 有楽町線・南北線 市ヶ谷駅(A1-1)出口から徒歩2分
●地下鉄 新宿線 市ヶ谷駅(A1-1・A4)出口から徒歩2分
議事:(1) 2018年度事業報告
(2) 2018年度決算報告
(3) 2019年度事業計画案
(4) 2019年度予算案
(5)その他の報告事項
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【重要なお知らせ】通常総会の出欠状/委任状確認については、郵送ハガキによる手続きを行ってまいりましたが、送信/受信の効率化、簡便化を目的に、本年度よりGoogleフォームの活用を開始します。ただしメール連絡の不達も考えられますので、郵送にて開催通知と出欠確認フォームも別途お送りします。Googleフォームによる回答が不可能な場合は、そちらのフォームを使用して、FAXまたは郵送にてご返送ください(大変申し訳ありませんが、その際の通信費は自己負担にてお願いいたします)。
■Googleフォームによる第22回通常総会出欠確認:
https://forms.gle/7MZ4ZXKxSSZypTgf6
■FAXまたは郵送用の出欠確認用紙ダウンロード:
http://drive.kakio24.com/JSAS/19JSASGeneraiMeeting_Attendance.pdf
※印刷してご使用ください。
準備の都合上、出欠確認状は、2019年6月24日(月)必着でご回答、返送ください。欠席される場合は総会成立のため、必ず委任状をご記入の上、お送りください。
以上、第22回通常総会のご案内までにて失礼いたします。
会員の皆様のご健勝と一層のご活躍を祈念申しあげます。
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※通常総会のご案内 PDF版のダウンロード:
http://drive.kakio24.com/JSAS/19JSAS_GeneralMeeting_information.pdf
2019.05.31 カテゴリー:大会
日本アニメーション学会第21回大会 第1通信
ごあいさつ:
日本アニメーション学会第21回大会実行委員長
小出正志(東京造形大学)
日本アニメーション学会第21回大会は2000年に東京都写真美術館を会場に開催された第2
回大会以来となる大会実行委員会を理事会によって組織しての開催となります。
2001年の第3回大会の武蔵野美術大学から昨年の第20回大会の西南学院大学に至るまで18
年間に渡り、概ね開催校を定め開催校所属の会員を中心に大会実行委員会を組織して大会
を開催して参りましたが、今年は久しぶりに理事会主導となりました。
もちろん大会研究発表も十分な受け皿が用意されており、学術研究・高等教育の場である
大学を会場とし、会員の研究発表の場である年次研究発表集会としての学会大会に何ら変
わりありません。
今大会では開催校によらないという機会を活かし、講演やシンポジウム等の特別プログラ
ムを持たない研究発表主体のミニマルな学会大会の開催をめざしたいと考えております。
今後大会開催をお引き受けいただく場合に、開催校や開催校所属の会員の皆さまに過度な
ご負担をおかけせずに大会を開催する一つの事例となり得るのではと思います。
例年に比べ遅くなりましたが、以下の通り、本年度学会大会についてお知らせいたします。
合わせて大会研究発表の募集についてもご覧いただけければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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会期:
2019年8月3日(土)
会場:
東京造形大学 宇津貫キャンパス4号館4-D教室・4-E教室
〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地
https://www.zokei.ac.jp/university/map/
アクセス:
JR横浜線相原駅東口下車スクールバス5分または徒歩15分
https://www.zokei.ac.jp/university/access/
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プログラム:
09時45分 受付開始
10時15分~10時30分 開会式(4-D教室)
10時35分~11時00分 研究発表01(4-D教室) 研究発表02(4-E教室)
11時05分~11時30分 研究発表03(4-D教室) 研究発表04(4-E教室)
11時35分~12時00分 研究発表05(4-D教室) 研究発表06(4-E教室)
12時05分~12時30分 研究発表07(4-D教室) 研究発表08(4-E教室)
12時30分~13時30分 昼食
13時30分~13時55分 研究発表09(4-D教室) 研究発表10(4-E教室)
14時00分~14時25分 研究発表11(4-D教室) 研究発表12(4-E教室)
14時30分~14時55分 研究発表13(4-D教室) 研究発表14(4-E教室)
14時55分~15時10分 休憩
15時10分~15時35分 研究発表15(4-D教室) 研究発表16(4-E教室)
15時40分~16時05分 研究発表17(4-D教室) 研究発表18(4-E教室)
16時10分~16時35分 研究発表19(4-D教室) 研究発表20(4-E教室)
16時40分~17時05分 研究発表21(4-D教室) 研究発表22(4-E教室)
17時10分~17時20分 閉会式(4-D教室)
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大会参加費:会員3000円、会員外(一般)2000円、会員外(学生・東京造形大学教職員)
1000円
研究発表募集(会員のみ)
申込期日:2019年6月30日(日)
研究発表申込先(電子メール受付):jsas2019@jsas.net(@を@に変えて下さい)
※氏名、所属等、連絡先メールアドレス、研究発表タイトル、研究発表概要(400字)、使用機材等を明記の上、上記大会実行委員会宛にメールでお申し込みください。
研究発表概要集原稿期日:2019年7月14日(日)
研究発表概要集原稿字数:2000字
※大会実行委員会よりお送りするフォーマットで作成し、期日までに大会実行委員会宛に
メールでお送りください。図版の掲載も可能ですが、委細はお送りするフォーマットをご
参照ください。
2019.02.03 カテゴリー:お知らせ,研究・教育委員会
投稿者:研究・教育委員会 DB担当 萱間隆
本学会が運営している「アニメーション研究のための論文と書籍のデータベースサイト」(http://database.jsas.net/mapping/)の更新作業を完了いたしました。
更新内容は以下のとおりですので、皆さま是非ともご活用ください。
- 2018年に『Animation: An Interdisciplinary Journal』に掲載された論文のabstract(原文とその日本語訳)
- 寄稿いただいた推薦文献リスト(日本語版と英語版)
→野口光一、西村智弘、数井浩子、横田正夫、パトリック・ガルブレイス(敬称略、順不同)
- 研究・教育委員会のメンバーによる推薦文献リスト(日本語版と英語版)
→2018年度研究・教育委員会、いがらしなおみ
- 上記を参考に新規文献・論文の追加登録
また、1月12日に開催した報告会に参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
ここでいただいた意見は、来年度以降の課題とさせていただきます。
引き続き「データベースサイト」をよろしくお願いいたします。
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