投稿者:佐野明子
シンポジウム「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究―渡辺泰先生の研究活動を出発点として―」を実施します。
皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2025年3月30日(日) 10:15-16:30
会場:同志社大学京田辺キャンパス夢告館203教室
https://www.doshisha.ac.jp/information/kyotanabe/kyotanabe_map/index.html
趣旨:本シンポジウムは、これまで殆ど検討されなかった米国占領政策としてのディズニー長編アニメーションおよび日本のディズニー・ファンに着目して、アニメーション研究の可能性を国際的・学際的な視座から探るとともに、日本のアニメーション研究の基盤を築いた渡辺泰先生の再評価を行います。
1950年に日本初公開された『白雪姫』(1937)をはじめとするディズニー長編は戦前から存在したディズニー・ファンをさらに増やし、大映が設立した全国的なファンクラブ「ディズニー・クラブ」はファンの活動を促進させました。また、戦後に活躍したクリエイター(手塚治虫等)や研究者(渡辺泰等)にディズニー・ファンを公言する者が少なくありません。本シンポジウムでは、ドイツ・イタリアにおけるディズニーの普及も検討し、ディズニーがいかに日本の人々の意識に入っていったのか探求します。
開催形態:対面のみ(ライブ配信やアーカイブ配信はございません)
参加申込:2025年3月29日(土)までに下記まで申し込みをお願いいたします。
https://forms.gle/sDW9yUvZbJR7J5iRA
<プログラム>
2025年3月30日(日)
10:15-10:20 開会挨拶
10:20-11:00 アレクサンダー・ザルテン(ハーバード大学教授)*オンライン参加
「ドイツでのディズニーファン文化」
11:00-11:40 キム・ジュニアン(新潟大学准教授)*オンライン参加
「日独伊におけるディズニーコミックスの普及状況 〜第2次世界大戦とその前後〜」
11:40-12:20 北波英幸(羽衣国際大学准教授)
「“ディズニー”というメディア:日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の通時的研究」
12:20-13:20 昼休み
13:20-13:30 午後の部の説明
13:30-14:10 森下豊美(関西大学他兼任講師)
「戦後ディズニーが寄与した国内の「キャラクター」概念伝播に関する考察」
14:10-14:50 須川亜紀子(横浜国立大学教授)*オンライン参加
「1950年代~60年代の日本におけるディズニーの『白雪姫』と女性キャラクターの美白への影響」
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 佐野明子(同志社大学准教授)
「日本におけるディズニーの受容と展開 ―渡辺泰先生の研究活動を出発点として―」
15:40-16:20 桑原圭裕(関西学院大学教授)
「アニメーションのゆらぎ」
16:20-16:30 閉会挨拶
コメンテーター:林緑子(名古屋芸術大学他兼任講師)
・使用言語は日本語です。
・参加費無料。
・日本アニメーション学会コンテンツ文化研究部会後援、日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究」22K00239 (研究代表者:佐野明子)の助成を受けて実施します。