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学会活動アーカイブ

2019年度の「データベースサイト」の更新について

2020.02.15 カテゴリー:研究・教育委員会

日本アニメーション学会が運営している「アニメーション研究のための論文と書籍のデータベースサイト」の更新作業を完了いたしました。更新内容は以下のとおりですので、皆さま是非ともご活用ください。

・『Animation: An Interdisciplinary Journal』第14巻第1号、第2号に掲載された論文のabstract(原文とその日本語訳)
・寄稿いただいた推薦文献リスト(日本語版と英語版)
 →吉村浩一、中垣恒太郎、渡辺泰、2019年度研究・教育委員会(敬称略、順不同)
・上記を参考に新規文献・論文の追加登録

 

理論研究部会 2019年度 第7回研究会 開催のご案内

2020.02.13 カテゴリー:理論研究部会,研究部会活動

去る2月9日、長年に渡り本学会理事や副会長などを歴任された大阪芸術大学の遠藤賢治会員が急逝されました。あまりに突然のことで言葉もありません。

遠藤先生は学会創立以前からアニメーション研究の発展に尽力された大切な友人であり同じ志の仲間でした。先生を失ったことは本学会に留まることなく、各分野各方面に計り知れないほど大きな損失であると思います。生前の先生のご貢献に感謝しまたご功績を讃え、謹んで感謝の意と哀悼の意を捧げたいと思います。

遠藤先生が西日本支部の研究会を活発に催され、それに負けないように東京でも研究会活動の活性化に務めてきたつもりですが、今後も先生の志を受け継ぎ、アニメーション研究の発展に努力したいと思います。

理論研究部会主査 小出正志

 

                  *

下記の通り、2019年度理論研究部会第7回研究会を開催いたします。

今回は昨年10月開催の2019年度第5回研究会で波多野哲朗名誉会員にご発表いただいた「アニメーションにおける「動き」について」を受けて、東京工芸大学の権藤俊司会員にご発表いただきます。

アニメーション研究に広く関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。

会場の収容人数に限りがありますので、原則として事前申込制とさせていただきます。
会員優先申し込みとし、1週間前(2月23日・日曜)から会員外の参加申し込みも受け付けます。

                  記

■2019年度 日本アニメーション学会理論研究部会 第7回研究会

●発表タイトル:リミテッドアニメーション再訪
●発表者:権藤 俊司(東京工芸大学芸術学部アニメーション学科)

●発表概要:
0.導入
「リミテッドアニメーション」とは何か。
日本の商業アニメーションを論じる場合、『鉄腕アトム』(1963~66)が週30分のテレビ放送の必要性からリミテッドアニメーションを「発明」したとする言説がしばしば見られ、その中でリミテッドアニメーションは「3コマ撮り」「止め絵」「口パク」等の省力手段を束ねた製作技法であると理解される。
これに対して、「本来の」リミテッドアニメーションは1950年代アメリカの劇場短編映画においてUPAスタジオが開拓したモダンスタイルを指すとの主張も一方では存在し、日米の相違や影響関係についてはアニメーション史の中で様々な論議の対象となってきた。
今回の発表では、この二者とは異なるいくつかの時代・領域に注目し、リミテッドアニメーションがどのように実践あるいは受容されていたかを検証することによって、その概念の整理と拡張の可能性を探りたいと考える。

1.初期テレビシリーズ
1950年代末以降、ハンナ・バーベラプロダクションはテレビアニメーションの分野で大きな商業的成功を収め、その要因としてUPAのリミテッドアニメーションスタイルをテレビシリーズの製作手法として適応させたことが指摘されている。
だが、ハンナ・バーベラ参入以前のテレビシリーズを今日改めて見たとき、ハンナ・バーベラとは異質なリミテッドアニメーションの実践があったことが判明する。『Crusader Rabbit』(1950)や『Winky Dink and You』(1953)等の映像分析によって、その意義を考察する。

2.初期テレビCM
日本のテレビ史がそうであったように、アメリカのテレビ放送草創期におけるアニメーションCMの重要性は注目すべき現象である。
当時、リミテッドアニメーションはテレビCM製作に適した技法であるとの認識がテレビ業界内に存在していた。
その理由が何であったかを探る手がかりとして、1940年代末から1950年代のテレビ業界誌の分析を行い、CM製作者たちが「リミテッドアニメーション」と「フルアニメーション」をどのように対置し、運用していたかを検証する。

3.プロパガンダアニメーション
第二次大戦時にディズニーをはじめとする商業スタジオは戦時プロパガンダアニメーションや訓練映画の製作に従事した。娯楽作品とは異なる要求と条件のもとで生みだされたそれらの作品のいくつかは、戦後に発展するリミテッドアニメーションの先駆として評価されている。
今回は具体例としてハブリーの『Flat Hatting』(1944)等を分析し、そのスタイルの特質を考察する。

4.初期セルアニメーション
リミテッドアニメーションの特徴とされる要素の多くは、1914年にセルアニメーションが発明された時点で既に存在する。
セルアニメーション発明者のアール・ハードによる特許文書やE.G.ルッツの教本『Animated Cartoons: How They Are Made, Their Origin and Development』(1920)を分析し、それを明らかにしたい。

5.その他の話題
・ディズニーの「Baby Weems」(1941)
・スライドショー/紙芝居/絵本とリミテッドアニメーション
・「stylized animation」「simplified animation」
・1950年代の日本のテレビ番組

●日時:2020年3月1日(日)14時00分~17時00分
 開場:13時45分
 ※会場準備の都合上、開場時刻以降にお越しください。

●会場:東京造形大学原宿サテライト
    東京都渋谷区神宮前2-32-5「BPRスクエア神宮前1」6F
◎交通アクセス:
 JR山手線「原宿駅」徒歩9分
 東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩6分
※会場地図希望の場合は参加申込書の該当欄に印を付けてください。

●定員25名

今回は会場収容人数の関係で会員優先・事前申込制となります。

2019年度日本アニメーション学会理論研究部会第7回研究会に参加を希望される場合は、
3月1日(日)0時00分までに下記の参加申込書にご記入の上、
11sig_theory@jsas.net 宛(@を@に変えてください)にご返信ください。

2月23日(日)からは会員外の申し込みも受け付けますので、参加を希望される会員の方はお早めにお申し込みください。

受信後に受付確認をお送りします。

—————————— キリトリセン ——————————–

■2019年度日本アニメーション学会理論研究部会第7回研究会 参加申込書

※mail to: 11sig_theory@jsas.net(@を@に変えてください)

□:参加します

□:会員
□:会員外(社会人)
□:会員外(学生)

□:会場地図希望

氏 名:________________

所 属:________________

メール:________________

※3月1日(日)0時00分までにお送りください。

—————————— キリトリセン ——————————–

日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会、 日本アニメーション学会心理研究部会 合同研究発表会のお知らせ

2020.02.05 カテゴリー:心理研究部会,研究部会活動

本学会の心理研究部会と日本映像学会の映像心理学研究会・アニメーション研究会との合同究発表会を下記の通り開催いたします。会員、非会員問わず、どなたでも参加いただける会です(参加申込みは文末のフォームから)。ご興味、ご関心がございましたら、是非ご参加ください

日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表:横田正夫
日本アニメーション学会 心理研究部会 代表:野村康治


■開催概要
日時:令和2年2月29日(土曜日) 13:00~
会場:日本大学文理学部3号館 3504教室
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/about_chs/campus_map/
参加費:無料

■プログラム
〇日本映像学会心理学研究会・アニメーション研究会
 13:00~15:00(質疑応答を含む)

 研究発表:野村建太+片渕須直
 題目:「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の撮影について

〇日本アニメーション学会心理研究部会
 15:10~16:10(質疑応答を含む)

 研究発表:薮田拓哉
 題目:アニメ視聴による心理的体験の構造化および作品/視聴者要因に関する臨床
心理学的研究 -アニメーション療法の開発に向けて-
 アニメ視聴によって人々はさまざま体験をするが、時に支えになる体験となるなど、
援助的な側面も包含している。しかしアニメーションを心理的援助に応用する試みは
行われておらず(横田,2019)、基礎的な知見が少ないのが現状である。本発表では、
臨床心理学の観点からアニメの心理的支援への活用可能性につながる研究を紹介する。
研究1はアニメ視聴で経験する心理的体験を分類・構造化し、それに基づき、アニメ
視聴による状態変容モデル、心理的体験モデル、「結ぶ,出会う,繋ぐ」プログラム
といった心理的援助への活用モデルを生成した。次いで研究2は、その体験を生起さ
せるのに必要な作品要因と視聴者要因およびそれらの適合、体験生起を妨げる阻害要
因について検討した。研究2からは、体験の生起をめぐって作品制作と視聴の双方に
おいて着目すべき視点が得られた。本発表では、2つの研究の詳細を紹介し、「アニ
メーション療法」の可能性について議論したい。

〇日本映像学会映像心理学研究会・日本アニメーション学会心理研究部会 合同企画
 16:20~17:50(質疑応答を含む)

 パネル・ディスカッション
 題目:アニメーション -「イメージ」の伝達-
 アニメーションは、作り手が思い描いたものを具現化し、それを受け手に伝える表
現だといえる。一般に私たちは、思い描くものを「イメージ」とよぶため、その具現
化つまりアニメーション作りにおいて「イメージ」が不可欠だと考えるのはごく自然
なことである。しかし、そこで必要とされる「イメージ」とはいかなるものなのであ
ろうか。あるいは、アニメーションにおいて「イメージ」は本当に不可欠なものとい
えるのであろうか。今回のパネル・ディスカッションでは、アニメーション作りにお
ける「イメージ」の重要性を指摘する中村氏と、「イメージ」という概念を用いずに
アニメーション作りを語る佐分利氏という、ある意味で対極的な視点に立つ2名のパ
ネリストを招き、意見交換をすることでアニメーションにおいて伝達される「イメー
ジ」というものを検討していきたい。

 パネリスト:中村 浩
 題目:アニメにおける動きイメージのリアリティについて
 アニメ作家が作り出す動きには、その動きのイメージと統合された作家自身の身体
図式が表現されている。そしてその鑑賞者においても、観察した動きが鑑賞者自身の
身体図式に関連付けられることによって、それがよりリアルな動きとして知覚される。
しかしこれは身体図式と視覚的に鑑賞される動きの統合によって形成された視覚図式
がアニメ製作者と鑑賞者に共通であることを前提としている。ではこの図式はどのよ
うなプロセスを経て形成されるのであろうか。リアリティの高い視覚図式の形成が、
視覚刺激の身体図式への同化によって可能になることを発達心理学的観点から示した
のがPiagetであるが、本報告では因果関係知覚の発達を題材とした研究結果を手掛か
りとしてこのプロセスについて議論したい。

 パネリスト:佐分利奇士乃
 題目:イメージで語らない生態心理学と、イメージとしてのアニメーション
 生態心理学において私たちが視覚で環境を見るとき、脳内で作られるイメージや目
にしたときの網膜に投影される像(イメージ)は必要無い。網膜は光学的配列を捉え、
その配列そのものが視覚情報となるからだ。それは私たちの意識の外にあるもので、
ヒトの状態や行為にかかわらず存在している。
しかし、アニメーションは映像であり、本来のイメージの意味から考えてもイメージ
である。だから、アニメーションの作り手が見せたいものに情報が片寄ることがある。
 普段の何気ない動作を改めて絵画的なアニメーションで作ると、高畑勲が指摘して
いたような「異化効果」によって、観客が持っている「動きの印象」ではないディテ
ールが知覚される。このとき、アニメーションは作り手が「引き写した環境と動きの
事実」であるとともに「思い描いた」ものとして機能し、非常に力強い表現となる。

 進行:野村康治

■参加ご希望の方へ
 事前の参加予約は不要ですが、参加人数把握のため、2月28(金)までに下記まで
に、こちらフォームからご連絡くださいますようお願いいたします。

「2019年度メディア芸術連携促進事業 研究成果マッピング シンポジウム」開催について

2020.02.04 カテゴリー:シンポジウム・講演会,研究・教育委員会

文化庁によるメディア芸術連携促進事業では、「データベースサイト」の運営や初学者向けの手引書の作成などを行っており、ここには研究・教育委員会を中心に本学会が深く関わってきました。この活動に関するシンポジウムが開催されることになりましたので、ご報告いたします。当日はこの事業における本学会の関わりやこれからの展望について話が出る予定ですので、皆さま奮ってご参加ください。以下、公式サイトの内容を転載いたします。

研究・教育委員会 DB担当 萱間隆


2019年度メディア芸術連携促進事業 研究成果マッピング シンポジウム

この「研究マッピング」は、「文化庁メディア芸術連携促進事業」の一環として、平成27年度から令和元年度の5年間にわたって実施されたプロジェクトです。
そもそも「メディア芸術」とは、マンガ・アニメ・ゲーム・メディアアートの四分野から構成されていますが、近年、それぞれの研究活動が国内外で盛んになっています。
そこで、各分野の過去の研究成果や最近の動向に関する情報を収集・整理し、例えば、「大学でアニメやゲームの研究をしてみたい」と考えている初学者の方や、「マンガやメディアアートで地域振興ができないか」と悩まれている関係者の方など、メディア芸術の領域に関心を持つ人たちに役立つ「研究を始めるための地図」を作ることにしました。そうした試みを「研究マッピング」と呼んでいます。
今回のシンポジウムでは、5年間の事業を総括すべく、その成果や今後の課題を協議します。

日時:令和2年2月16日(日) 13時00分 ~ 16時00分(開場12時30分)
会場:国立新美術館 3階講堂(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)

プログラム
13:00~13:10
冒頭挨拶
吉村和真(京都精華大学 副学長・マンガ学部 教授)
第1部 各分野発表
13:10
マンガ分野発表
「マンガ研究の地図を描く――メディア芸術連携促進事業の5年間――」
石川優(大阪市立大学大学院文学研究科 特任助教)
西原麻里(愛知学泉大学家政学部 講師)
杉本バウエンス・ジェシカ(龍谷大学国際学部 国際文化学科 准教授)
13:30
アニメーション分野発表
「“アニメーション研究”と“Animation Studies”を架橋する」
土居伸彰(株式会社ニューディアー 代表/新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター)
萱間隆(専修大学大学院文学研究科)
13:50
ゲーム分野発表「学際研究としてのゲーム研究」
松永伸司(立命館大学ゲーム研究センター 客員研究員)
井上明人(立命館大学映像学部 講師)
14:10
メディアアート分野発表「メディアアートの研究対象とは?」
明貫紘子(映像ワークショップ 代表)
関口敦仁(愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 教授)
14:30~14:45 休憩
第2部 ディスカッション「メディア芸術のための『新しい地図』作りに向けて」
14:45
全体コメント
細井浩一(立命館大学 映像学部 教授 アート・リサーチセンター長)
小出正志(東京造形大学 造形学部 教授・日本アニメーション学会 会長)
関口敦仁(愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 教授)
15:00
ディスカッション
石川優(大阪市立大学大学院文学研究科 特任助教)
土居伸彰(株式会社ニューディアー 代表/新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター)
松永伸司(立命館大学ゲーム研究センター 客員研究員)
明貫紘子(映像ワークショップ 代表)
司会進行:吉村和真(京都精華大学 副学長・マンガ学部 教授)
16:00

主催:文化庁
運営:
メディア芸術コンソーシアムJV事務局
(一般社団法人マンガ・アニメ展示促進機構、大日本印刷株式会社、
マンガ・アニメーション・ゲーム・メディアアート産学官民コンソーシアム)

<お問合せ>
メディア芸術コンソーシアムJV事務局 京都事務所
〒604-8241 京都市中京区三条通新町西入ル釜座町22 ストークビル三条烏丸407号室
TEL:075-212-0560/FAX:075-212-0560

産業研究部会 第2回研究会開催のご案内【第1報】

2020.01.26 カテゴリー:産業研究部会,研究部会活動

本研究会は延期となりました(2020年2月15日付)
詳細はこちら

アニメの産業面からの研究を発展させるべく産業研究部会を発足致しました。12月に開催した第1回研究会ではアニメ産業が置かれた現状や、ビジネススキームの変遷など有意義な発表と意見交換が行われています。早速ではありますが、下記の通り第2回研究会を開催致します。前回の議論を踏まえアニメ産業研究の深化の第1歩としまして、「アニメ産業とは何か」という定義をこの部会で試みたいと考えております。ぜひご参加をご検討頂けますと幸いです。

今回は「アニメ産業」の定義に関する発表を募集いたします。
発表をご希望の方は、発表テーマと概要を、27日(金)までに申込みフォームにてお知らせください。

開催日時・場所
2020222日(土)13時~
城西国際大学 東京紀尾井町キャンパス3号館3F
102-0093 東京都千代田区平河町2-3-20
(地図→https://www.jiu.ac.jp/access/kioicho/

発表終了後、懇親会を行います。
教室番号、式次第、懇親会の場所など詳細につきましては改めて第2報としてご案内いたします。

学会会員以外の方も参加可能です。
ご参加ご希望の方は、会場ならびに懇親会会場の準備の関係で、214日(金)までに、懇親会への参加可否もあわせ、ご氏名・ご所属・ご連絡先を以下の申込みフォームにてお知らせ頂きますようお願いします。

→<申込みフォーム

理論研究部会 2019年度 第6回研究会 開催のお知らせ

2020.01.04 カテゴリー:理論研究部会,研究部会活動

●日本アニメーション学会 理論研究部会
 2019年度 第6回研究会開催のご案内

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

下記の通り、2019年度理論研究部会第6回研究会を開催いたします。

今回は昨年9月開催2019年度第4回研究会で取りあげた『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』の「戦後編」に続く「現代編」となります。
同じく著者の西村智弘先生にご著書をもとにご発表いただきます。

アニメーション研究に広く関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。

会場の収容人数に限りがありますので、原則として事前申込制とさせていただきます。
会員優先申し込みとし、3日前(1月9日木曜)から会員外の参加申し込みも受け付けます。

                  記

■2019年度 日本アニメーション学会理論研究部会 第6回研究会

●発表タイトル:日本のアニメーションはいかにして成立したのか(現代編)
●発表者:西村 智弘(美術評論家、映像評論家・映像研究者/東京造形大学)

●発表概要:
現代編では、主に1990年代以降のアートアニメーションを取り上げる。
今日、アートアニメーションという言葉はほとんど使われなくなったが、90年代後半から2000年代にかけて流行現象になり、一般に普及していた。ただしアートアニメーションは和製英語で、日本でしか使われない言葉である。
いったいなにがアートなのか、どの作品がアートアニメーションであるのかが曖昧なため、この名称に批判的な作家や評論家も少なくなった。
少なくとも当時、アートアニメーションには二通りの使い方があった。ひとつは日本の作品に使う場合で、主に個人による自主制作アニメーションを指していた。もうひとつは外国の作品に使う場合で、カートゥーン・アニメーション以外のオルタナティブな作品を指していた。いずれにしてもアートアニメーションは、商業的な漫画のアニメに対立する言葉であった。結局アートアニメーションは、日本のアニメーションの特殊な状況、アニメーションの主流がテレビにおけるマンガのアニメであるという状況が生みだした言葉であった。
今日でもアートアニメーションという言葉が使われることがあるのは、この言葉に代わるものがないからである。結局、アートアニメーションの問題はいまだに解決されていないのであり、現代のアニメーションに問題を投げかけている。わたしはアートアニメーションの歴史を振り返ることで、問題の所存を明らかにしたい。(西村智弘)

●参考
◎西村智弘『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』
 http://www.shinwasha.com/

◎『読売新聞』に掲載された書評
 https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20190129-OYT8T50076/
◎『キネマ旬報』に掲載された書評
 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214200761760638&set=a.10204818790897230&type=3&theater

●日時:2020年1月12日(日)14時00分~17時00分
 開場:13時45分
 ※会場準備の都合上、開場時刻以降にお越しください。

●会場:東京造形大学原宿サテライト
    東京都渋谷区神宮前2-32-5「BPRスクエア神宮前1」6F
◎交通アクセス:
 JR山手線「原宿駅」徒歩9分
 東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩6分
※会場地図希望の場合は参加申込書の該当欄に印を付けてください。

●定員25名

今回は会場収容人数の関係で会員優先・事前申込制となります。

2019年度日本アニメーション学会理論研究部会第6回研究会に参加を希望される場合は、
1月11日(土)23時59分までに下記の参加申込書にご記入の上、
11sig_theory@jsas.net 宛(@を@に変えてください)にご返信ください。

1月9日(木)からは会員外の申し込みも受け付けますので、参加を希望される会員の方はお早めにお申し込みください。

受信後に受付確認をお送りします。

—————————— キリトリセン ——————————–
■2019年度日本アニメーション学会理論研究部会第6回研究会 参加申込書
※mail to: 11sig_theory@jsas.net(@を@に変えてください)

□:参加します

□:会員
□:会員外(社会人)
□:会員外(学生)

□:会場地図希望

氏 名:________________
所 属:________________
メール:________________

※1月11日(土)23時59分までにお送りください。

 

産業研究部会 第1回研究会開催のご案内【第2報】

2019.12.14 カテゴリー:産業研究部会,研究部会活動

このたびアニメの産業面からの研究を発展させるべく産業研究部会を発足致しました。これまでもアニメ産業は市場・人材・技術・資金調達など様々な環境変化に常にさらされ、変化を迫られてきましたが、その姿を体系立てて研究しようという動きはこれまで大きくはありませんでした。2020年を控え動画配信・海外展開などいよいよ変化著しく、日本のアニメの未来が左右されようかというタイミングを迎えているこの時に、産学官各界からの研究者・実務者が集うことで、変化への対応の姿とアニメ産業が未来に向かう姿を明らかにしたいと考えております。第1回の研究部会を下記要領で開催致しますので、ご参加をご検討頂けますと幸いです。

学会会員以外の方も参加可能です。

ご参加ご希望の方は、会場ならびに懇親会会場の準備の関係で、1218日(水)までに下記連絡先まで、懇親会への参加可否もあわせご氏名・ご所属・ご連絡先をお知らせ頂きますようお願いします。

開催日時・場所

20191222日(日)13時~
法政大学大学院市ヶ谷キャンパス新一口坂校舎303教室
(地図→http://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html

式次第
1部(13:0014:30
・開催挨拶
・副主査より活動方針案の説明
 活動方針・研究テーマの討議

2部(15:0017:00)発表20分・討議10
発表者と内容は以下のとおりです。

 研究発表(1)「テーマ調整中」増田弘道・長谷川雅弘
 研究発表(2)「製作委員会について(仮)」森祐治
 研究発表(3)「アニメーション制作者実態調査 報告書2019について(仮)」大坪英之

総括・閉会挨拶

終了後、懇親会(17:3019:00

懇親会について

研究会終了後、17時半より、市ヶ谷バル モンパカ(〒162-0843 東京都新宿区市谷田町2-20-4 Tel.03-5261-0752)にて行います。会費は4000円です。なお懇親会のみの参加はご遠慮ください。

問い合わせ先:副査 松本淳 a-matsumoto(at)keiwa-c.ac.jp ( (at)を@に変えてください )

産業研究部会 第1回研究会開催のご案内

2019.12.03 カテゴリー:産業研究部会,研究部会活動

このたびアニメの産業面からの研究を発展させるべく産業研究部会を発足致しました。これまでもアニメ産業は市場・人材・技術・資金調達など様々な環境変化に常にさらされ、変化を迫られてきましたが、その姿を体系立てて研究しようという動きはこれまで大きくはありませんでした。2000年を控え動画配信・海外展開などいよいよ変化著しく、日本のアニメの未来が左右されようかというタイミングを迎えているこの時に、産学官各界からの研究者・実務者が集うことで、変化への対応の姿とアニメ産業が未来に向かう姿を明らかにしたいと考えております。第1回の研究部会を下記要領で開催致しますので、ご参加をご検討頂けますと幸いです。

※学会員以外の方も参加可能です。

▼開催日時・場所
2019年12月22日(日)13時~
法政大学大学院市ヶ谷キャンパス新一口坂校舎303教室
(地図→http://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html)

▼式次第
○第1部(13:00~14:30)
・開催挨拶
・副主査より活動方針案の説明
 活動方針・研究テーマの討議

○第2部(15:00~17:00)発表20分・討議10分
※発表者を募集しております。お問い合わせはa-matsumoto(at)keiwa-c.ac.jp ( (at)を@に変えてください )までお願い致します。
・研究発表(1)
・研究発表(2)
・研究発表(3)

○総括・閉会挨拶

○終了後、懇親会(17:30~19:00)

「スーザン・ネイピア先生講演会」のお知らせ

2019.10.18 カテゴリー:シンポジウム・講演会,研究・教育委員会

研究・教育委員会では、『現代日本のアニメ』の著者スーザン・ネイピア先生の講演会を開催いたします。 皆さまのご来場をお待ちしております。

「スーザン・ネイピア先生講演会」

日時:2019年11月18日(月)18:00開場 18:20開始 17:40開場 18:00開始(ネイピア先生のご講演は18:10〜) 20:00終了 20:30完全撤収予定(質疑応答含む)
場所:専修大学神田校舎7号館731教室
講演タイトル:Takahata’s Final Fantasy: Memories, Emotions and Exile in The Tale of Princess Kaguya (高畑勲の最後のファンタジーー『かぐや姫の物語』における記憶、感情、流浪)

使用言語:英語(日本語の逐次通訳あり)、質疑応答は日本語可。
定員:100名(どなたでも参加できます)
主催:日本アニメーション学会
企画:日本アニメーション学会 研究・教育委員会
お問合せ

主旨:スーザン・ネイピア先生(タフツ大学教授)https://ase.tufts.edu/ilcs/faculty/napier.htmは、ご著書Anime from Akira to Princess Mononoke (Palgrave Macmillan, 2001)で、文学、文化学、地域研究の見地から日本のアニメを(部分的ではあるが)論じ、アニメ(ーション)学の新たな学術的視点を提示し、英語圏における日本のアニメ(―ション)研究基盤づくりに大いに寄与したパイオニア的存在である。その改訂版が日本語訳『現代日本のアニメ—『AKIRA』から『千と千尋の神隠し』まで』(中央公論新社、2002)として出版され、日本の研究者、学生、一般読者にも研究対象としてのアニメとしての認識、そしてアニメの海外受容の紹介という点で、インパクトを与えた。ネイピア先生の視点は様々な論争を呼んだが、その後の文学、文化学、地域研究おけるアニメ(―ション)研究の道を開拓した貢献は大きい。
 アニメーション監督宮崎駿がかかわった作品を分析した近著Miyazakiworld: A Life in Art (Yale University Press, 2018)は、今年11月日本語翻訳が早川書房から出版予定、そのほか中国語、ロシア語、アラビア語にも翻訳される予定である。こうした世界的にも影響力のある著者の今回の講演は、日本アニメーション学会の学会誌『アニメーション研究』高畑勲特集号に寄稿予定の論文に沿った内容である。直接お話をうかがい、学術交流の場を持つことは、本学会の会員にとって有益であり、また非会員の参加も可能なため、アニメーション学会のプレゼンスに関わる一般周知や、将来の会員獲得の契機にもなると思われる。

「秋の研究集会@新千歳 2019」のご案内

2019.10.13 カテゴリー:東日本支部,研究・教育委員会,研究集会

「秋の研究集会@新千歳 2019」のご案内

今年も日本アニメーション学会では、会員による研究発表と意見交換の場として『秋の研究集会』を開催いたします。三回目となる今回も本学会が後援する『新千歳空港国際アニメーション映画祭2019(会期:11月1日(金)~4日(月・祝)』との連携企画として、映画祭期間中に新千歳空港国際線多目的ホール・セミナールームで行います。学会員以外の方も自由にご参加頂ける公開研究集会として実施されますので、映画祭に出品しているアニメーション作家の方々や、一般の方々の参加も期待できるでしょう。

今回の研究集会は、二部構成になっており、第一部は北海道のアニメーション制作会社、(株)アレクトさまに「北海道のアニメーション制作現場におけるモーションキャプチャーの未来図」と題し、制作現場での現状・展望等を紹介して頂きます。第二部では学会員による8件の研究発表があります。こちらも様々な分野・学術領域からアニメーションを考える発表となっており、学会の大会とは一味違ったユニークなテーマも含まれています。

映画祭と連携しつつ、学会発表の場を、学会員以外の方々にも公開し、自由に討論の場を設ける試みを通じて、アニメーション研究の活性化に貢献できれば幸いです。

みなさまお誘いの上ぜひご参加ください。

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「秋の研究集会@新千歳 2019」

◎日時:2018113日(()・文化の日)13:0018:00
◎会場:新千歳空港国際線多目的ホール・セミナールーム内
    →新千歳空港国際線ポルトムホール・セミナールームA (10/28付情報訂正)
◎企画:日本アニメーション学会(研究教育委員会+東日本支部)
◎協力:新千歳空港国際アニメーション映画祭2019

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発表概要集PDFデータ(9.5MB)

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研究集会第
1部(13:0013:40

「基調講演」
■「北海道のアニメーション制作現場におけるモーションキャブシャーの未来図」
(株)アレクト 営業部 プロダクションマネージャー 成田穣氏

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研究集会第2部(13:5016:30

「会員による研究発表」(発表15分+準備5分)
※質疑応答は、全員の発表の後になります。

■足立加勇(東京造形大学、東京情報大学、学習院大学)
 『ファン集団のリテラシーによって変化するキャラクターと作者の関係

■佐藤 壮平(首都大学東京大学院人文科学研究科)
 『輪郭情報が動きの位置判断に及ぼす影響について

■横田正夫(日本大学)
 『「かぐや姫の物語」の心理分析』

■中村 浩(北星学園大学短期大学部)
 『影の運動による捕捉現象のさまざまなバリエーションを手掛かりとした仮現運動の考察』

■布山タルト(東京藝術大学大学院映像研究科)
 『手描きアニメーション教育と3DCGアニメーション教育の統合』

■さとうゆか(京都精華大学)
 『ドローイングアニメーションにおける不連続なテクスチャはいつからか』

■河原大(北海道情報大学)
 『3DCGから入るアニメーション教育の可能性』

■小出正志(東京造形大学)
 『「アニメーションの概念と現象」再考(仮)』
※(2019年10月12日現在の申込みより)
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■質疑応答・交流会16:30~17:50(終了次第解散となります。)
■終了18:00
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・発表される各先生方と名刺交換や研究内容等の質問や交流の時間にお使い下さい。

※各先生方の研究発表のタイトル、内容、順番は変更になる事がございます。
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